IT人材育成 入門|いま「Excel」を学ぶメリット【研修・eラーニング】
「AIが台頭する時代において、いまさらExcelスキルを極める必要はあるのだろうか?」
そう疑問に思い、社員教育のテーマ選定に悩まれている人事部の方やDX推進者の方も多くいらっしゃると思います。Microsoft Excelは、国内の9割以上の企業・自治体が導入する表計算ソフトであり、ビジネスの現場における共通言語ともいえるツールです。
一方で、ビジネスツールの活用状況は部署や業務によっても様々であり、たとえ全社で一斉にExcel教育を促しても、現場からの反応やモチベーションにはそれぞれの部門や個々人で異なります。
そこで本記事では、すべてのビジネスパーソンが「Excel」を学ぶメリットや必要性について、具体例を交えながら詳しく解説をしていきます。どんな企業のどんな部署でどんな業務に携わっていたとしても、Excelの学習をおすすめするその背景をご理解いただけますので、ぜひ最後までお付き合いください。
YouTubeメディア「ユースフル/スキルの図書館」を運営するユースフル株式会社では、組織DXにつながるIT人材教育プログラムとして、eラーニングコンテンツの提供や個社研修の実施、企業の人材育成ロードマップに伴走するコンサルティング支援を承っています。
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Excel学習の目的
まず、Excelはそもそも何のために勉強するのか?という点について考えていきましょう。
結論から言うと、Excelそれ自体について極める必要はありません。
ビジネスパーソンにとってそれよりも重要なのは、Excelを通じて「数字で考える力」を身につけることです。
Excelは表計算ソフトですので、数字を扱うことに特化したアプリケーションです。そのため、Excelの関数や機能を学習することは、すなわち数字で考えるためのツールを身につけていることになるのです。
ビジネスにおける「数字で考える力」の重要性
ビジネスの現場では、「数字で考える力」が非常に重要です。
自分の好き嫌いや主観で意見を言うのではなく、客観的な事実に基づいて「こうすべきである」「こうあるべきだ」と業務を改善していく力が、どの会社でも、そしてどの現場でも求められます。
Excelスキルを学ぶのは、単にいろんな知識が手に入るということだけでなく、ビジネス戦闘力の根幹としての数字で思考する力を養うトレーニングなのです。
数字で考えられるようになると、好循環が回り始めます。
どのような好循環かというと、まず数字で考えられるからこそ、客観的にデータに基づいて意見が言えるようになります。すると、会社の中で「こうしたい」「こうすべきだ」と説得力を持って相手に伝えることができるようになります。これが第1の歯車です。
そして実際に説得ができたなら、次に行動しなければいけません。
すなわち何かを変革しなければならないときも、自分はこう思うとかこう感じるということではなく、かくかくしかじかの事実があるからこそこうすべきである、と事実にもとづいて業務フローやサービスを改善することができるようになるわけです。
業務やサービスを改善または変革していくと、成果が出てきます。
その成果は、売上が上がった、費用を削減できた、皆さんの業務コストが下がった、などのように実際に数字として現れてきます。これらはすべて組織全体、ひいては皆さん1人1人の収益を上げる力に直結してくるわけです。
そうして目に見える成果が出るからこそ、やっぱり数字で考える力は大切なんだ、もっと高めようと、数字力の大切さをより自覚していきます。
この高循環が生まれてくると、1つ1つの矢印がどんどん太くなっていきます。そして、早くサイクルが回るようになっていきます。
私たちユースフルは、Excelを通じて「数字力」「説得力」「変革力」「収益力」の4つがぐるぐるぐるぐると素早く回転させることができる人材の育成に最大のプライオリティをおき、Excelのeラーニングコンテンツや個社研修のカリキュラムを企画・設計しています。
ユースフルが提供する各Excel講座には、ただ単にExcelのスキルを身につけるのではなく、「数字で考える力」が自ずと養われ、高循環が回っていくコンテンツが多く盛り込まれています。
AI時代のExcelスキル
一方で最近ではAIの技術が台頭しています。
そのような時代では、そもそもExcelスキルが不要になるのではないか、そんな未来感を持っていらっしゃる方も多いかと思います。
しかしながらAIは、全ての業務を代替してくれるわけではありません。
むしろAIが解決できない複雑な問題や柔軟な判断が求められる特殊な文脈の業務においては、引き続き我々ヒトがやらなければいけないということになります。
たとえば現場で発生する人事異動において、誰かからExcelファイルを引き継ぐということがあると思います。
このとき皆さんはまず、そのExcelのファイルの1つ1つのシートの中で何が行われているのかというのをまず理解しなければいけません。さらに、理解した上でどこを改善すれば良いのかというのを、いま皆さんが置かれている状況に応じて対応しなければなりません。
さらに最近では、Excelそれ自体にAIの機能が組み込まれています。
これらの新しいAI機能を使うときに、今までのExcelで何ができたのかを理解しておけば、AIだったらこんなことができるのではないかという想像力がより広がります。職場でなじみのあるExcelというアプリケーションだからこそ、皆さんの想像力も膨らむのです。
つまり、AIが台頭するからこそExcelもアップデートされていき、そのアップデートされた機能を皆さんが置かれている特殊な文脈の中で使いこなすという能力が、これからも変わらず求められていくというわけです。
ユースフルのExcel講座とカリキュラム
ユースフルが提供するMicrosoftツール特化の法人研修サービス「ユースフル ビジネス」のExcelコースでは、ここまでお話ししてきた数字で考える力に加えて、社員の皆さんが習得すべきExcelの必須スキルにフォーカスして学習していきます。
この講座や研修で学習したスキルを持ってすれば、タスクを効率的に進めることはもちろん、そのデータに基づいた詳細な分析もでき、情報を適切にシェアできるようになります。実務の勘所をおさえたスキルに絞って解説をしていきますので、最短距離でExcelスキルを向上させられます。
また、eラーニングサービスには質問機能がついており、個社研修には実務経験豊富なスタッフが同行し、社員の皆さんをサポートします。
たとえば関数の意味が分からない、自分で練習をしてみたけどうまくいかない、そもそも操作がおぼつかないなど、そのようなシーンで私たち講師陣が質問にお応えし、受講者の方の疑問を解決します。
実務で使うスキルに絞って学習し、かつサポートもつくからこそ、安心して学んでいただけます。
実際のExcel学習カテゴリとしては、大きく3つのパートに分かれています。
No. |
カテゴリ |
内容 |
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1 |
インプット |
様々なデータをExcelでどのようにインプットすれば良いかを詳しく解説をしていきます。たとえば、相対参照や絶対参照の違いや、表示形式はどのように使えば良いのかという点に触れます。 |
2 |
アウトプット |
インプットした情報をどのように結果として取り出すのかが、アウトプットです。たとえばIF関数やVLOOKUP関数を使って入力されたデータをどのように使いこなすかを詳しく学んでいきます。 |
3 |
シェア |
データを適切にインプットし、最適な形でアウトプットができても、その情報を周りの皆さんとシェアできなければ意味がありません。どんな風に情報をシェアすべきか、そのスキルを詳しく解説をします。 たとえば入力規則や条件付き書式のように、他の人が見ても分かりやすいExcelファイルを作るにはどうすれば良いのかというのを学習していきます。 |
まとめ
本日は、すべてのビジネスパーソンがExcelを学ぶメリットについてご提案しました。
インプット、アウトプット、シェアといった一連のExcel学習を通して、実務の現場でどのようにExcelが使われるのかを理解すれば、自ずと社員の皆さんの「数字で考える力」が身についてきます。そして数字で考えられるようになればなるほど、組織全体のビジネススキルが高速で向上していきます。
私たちユースフルはこれからも、デジタル人材育成の分野で経営者やDX推進者、人事研修担当者の皆さんをサポートしていきます。
特に、Microsoft×AIツールの領域では、実務活用に長けたコンサルタントチームが、貴社の課題や状況にあわせて最適な研修をご提案しております。実施可否が決定していなくても構いませんので、お気軽にご相談ください。