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IT・DX人材教育のプロが語る!「デジタル人材育成」の成功法則とは?【研修・eラーニング】

「めちゃくちゃ忙しいのに研修なんて組むなよ・・」
「研修なんて自分にとって何のメリットがあるんだ?」

このような現場の声を社員の方々から聞いたことがある、あるいはご自身で感じたことはありませんか。

本日は、デジタル人材育成ってやらないとまずいとは思っているけど、どうやったらうまくいくんだろう?と悩んでいる人事部の方、経営者の方、DX推進部のご担当者向けに、デジタル人材育成を成功させる法則、特に研修を成功させるポイントについて、2つのキーワードでお話しします。

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目次[非表示]

  1. 1.企業における社員教育の実態
  2. 2.研修の成功ポイント①|速効性のある実利
  3. 3.研修の成功ポイント②|受け身人材の自走化
  4. 4.まとめ

企業における社員教育の実態

せっかく社員を教育をするために組んだ研修も、導入や運用を間違えると逆効果となることが多く、「研修なんて社員の教育のためとか言って結局役に立たない」という誤った認識を抱かれてしまうケースが散見されます。

特に、中長期の育成計画を見据えた教育投資となる、「AI」や「IT」に関する研修トレーニングの失敗パターンは、教育させられる社員と教育させたい会社の間に、その必要性に対するギャップが生まれることが主な原因です。

業務に直接関係のない知識を研修で学んだところで、社員からすれば「別に今困っているわけじゃないから、まぁいいや」といった中途半端な気持ちで参加してしまい、研修中もどこか上のそらとなってしまうでしょう。これではお互いにアンハッピーです。

では、どうしたら社員と会社にとってお互い実りのある教育を目的とした研修が出来るのでしょうか。どうせなら研修を受ける側の社員も、研修を受けさせて教育したい会社側もお互い得をするような方法を見つけていきたいですよね。

そんなお悩みを、私たちユースフルで解決いたします。

私たちユースフルでは、Microsoft 365や生成AIという領域に特化をした組織DXサービス「ユースフル ビジネス」を法人向けに展開しており、これまで数多くのクライアント様に恵まれ、たくさんの成功体験と失敗体験を積んできました。

その中で導いた、研修ってこういう設計をすれば上手くいく、というキーワードを2つお伝えします。1つは「速効性のある実利」、2つ目は「受け身人材の自走化」です。それぞれ深堀りしていきましょう。



研修の成功ポイント①|速効性のある実利

皆さんは、研修に参加したいと思えるのはどんな場面だと想像しますか?

「自分にとってメリットがある」「自分が得する」など、自分自身に何らかのいいモノがもたらされるときが、一番の理由として思いつくでしょう。

そこで、私たちユースフルが提示していくのは、速効性のある実利です。
かんたんに言うと、この研修を受けたら明日から私は仕事でラクができるかも!という風に思ってもらえるような研修テーマをまずは用意することです。

仕事でラクできると思ってもらえれば、面倒くさいと思われている教育を目的とした研修も、進んで受けようと思いますよね。

小難しいテーマである、「AI」や「プログラミング」、あるいは「RPA」といったテーマの研修を組みがちですが、ここにたどり着くためにはそれ相応のステップが必要になります。読み書きそろばんができないと難しい数学ができない、難しい国語が解けない、こうした話と前提は同じです。

今まで読み書きそろばんや、数学・国語が難しくて解けずに諦めていた人でも、もし解けるようになる、自分にとってメリットがある、と聞いたらやる気が出ると思います。

たとえば、現場社員のITスキルを底上げしていきたい場合には、まさに「Excel」のような日常で使うツールとしてのMicrosoft365のトレーニングは、速効性がある実利を示す上では特に効果的です。
日常的に使うツールを用いてトレーニングしていくことで、慣れ親しんだツールでスキルを身につけることができますし、目に見えて結果を把握することができます。

明日の働き方が変わる成功体験を積ませることで、より高度な技術に対する学びのロードマップを敷いてあげましょう。

社員にとって目に見える実りや成果を提示することで、教育を目的とした研修に参加して欲しいと言われても、面倒くさがらず社員自身の教育のための研修に意欲的になり、会社は社員に教育を目的とした研修を受けさせることができる、Win-Winの関係になるということです。

研修の成功ポイント②|受け身人材の自走化

「研修って何のためにあるんですか?」
……これがおさえられてない研修はほぼ意味がないと思っています。

研修をめんどうくさいと思う原因とは、「自分に何の目的や理由があって受けなければならないのか」という疑問が生じるからです。それなのに世の中のほとんどの会社は、研修をやったら、「もうこの人は学んだ」「スキルアップした」「あとはなんとかなるよね」と思われがちです。

ただそんなことはないのです。
研修というとても限られた空間や時間の中で得られる学習効果はものすごく限定的です。

そこで、研修を「勝手に学ぶ個人」を醸成する場として活用すれば、とても教育効果や投資効果が高い機会になるのです。

そうはいっても、社員が自ら積極的に学ぼうとする機会など限られていますよね。その状況を作り出すにはコツがあります。

本来、人が成長するのは、危機感や必要性に迫られたとき。追い込まれ、なんとかしないと!と本気になって、自ら動画や本で学ぶ。この時に人は大きく成長します。窮地に立たされた時こそ、人は自ら積極的に学ぼうと意欲的になるのです。

このチャンスを逃さない手はありません。これが、「受け身社員が自走人材に変わる」瞬間だからです。この変化にこそ価値があり、これこそが研修で演出すべきメッセージなのです。

デジタル人材育成・研修の本質は、従業員の自走を促す仕組みづくりにあります。研修を受けることに受け身だった社員が、自ら積極的に自身の教育のためにと研修に参加するということは、自分の意思で行動していける人材へと変化しているということです。

まとめ

本日は、デジタル人材育成の成功ポイントとして、2つのキーワードを意識して研修を設計するご提案をさせていただきました。

  • 速効性のある実利|社員に対して目に見えた成果や実りを提示することで、研修を有意義なものと捉えてもらい、積極的に参加してもらえるテーマとカリキュラムを選定します。
  • 受け身人材の自走化|社員はビジネスの現場で窮地に立たされたときに、自ら積極的に学ぼうとします。こうしたときに、社員が主体的に「良い機会だ」と参加できるような研修の場を用意しておくのです。

2つのポイントをおさえさえすれば、社員と会社の両方にメリットがあります。
社員からすればめんどうくさいと思っていた研修を実りのある有意義な時間にできます。会社にとっては、社員教育を推進するという目的を達成することができるのです。


私たちユースフルはこれからも、デジタル人材育成の分野で経営者やDX推進者、人事研修担当者の皆さんをサポートしていきます。

特に、Microsoft×AIツールの領域では、実務活用に長けたコンサルタントチームが、貴社の課題や状況にあわせて最適な研修をご提案しております。実施可否が決定していなくても構いませんので、お気軽にご相談ください。

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片岡 駿人|Kataoka Hayato
片岡 駿人|Kataoka Hayato
ユースフル㈱執行役員COO 兼 法人事業統括。慶應義塾大学文学部卒。前職は製造業界にて事業企画・マーケティング職に従事。ユースフルでは、法人向けIT実務研修・経営支援事業の立ち上げとグロースを担当。本職の傍ら、20万人以上登録のITスキルメディアを個人運営。企業研修への登壇実績、ならびに関連著書多数。

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