【導入事例紹介】伊藤忠丸紅鉄鋼株式会社様|ユースフル ビジネス
伊藤忠丸紅鉄鋼株式会社は、鉄鋼製品等の輸出入および販売、加工、サプライチェーンマネジメント、鉄鋼関連業界への投資などの事業を展開する「鉄鋼総合商社」です。
事業成長の未来を担う新入社員様のExcel基礎教育のため、ユースフル ビジネス をご導入。
人事総務部の山林さん、講初さん、実際にeラーニングと研修を受講された2023年入社の圓句さんに、ユースフル ビジネス 採用の背景や今後の展望についてお話を伺いました。
登録者40万人以上のYouTubeメディア「ユースフル/スキルの図書館」を運営するYouseful株式会社では、Excelスキルの習得を通じた「数字を読む力」や「データリテラシー」の向上を推進するためのeラーニングコンテンツの提供や個社研修を承っています。
はじめてExcelに触れる新入社員様向けの初級講座から、高度なデータ活用にコミットした実務直結の徹底活用コースまで、現在非常に多くのクライアント企業様からお引き合いをいただいております。
講師の数にも限りがありますので、まずはお気軽に無料相談フォームよりお問い合わせください。
本日ご出演の皆さまについて
Q.御社の事業ならびにご担当者様の業務内容を教えてください。
-【山林様】弊社は、2001年10月1日、伊藤忠商事の鉄鋼部門と丸紅の鉄鋼製品部門が分社し、統合して誕生した「鉄鋼総合商社」です。具体的には鉄鋼製品等の輸出入および販売、加工、サプライチェーンマネジメント、鉄鋼関連業界への投資等を行っている企業となります。
2つの企業文化が溶け合い、そこに設立後入社した社員が混ざりあり、その中で育まれた、“しなやか”で“強靭”なチームワークと信頼関係こそが、ハイブリッド企業としての弊社の特徴であると認識しています。
統合から20年以上経過した今、MISI設立後に入社した社員が全体の7割以上を占め、企業内の文化的融合はさらなる段階へと歩みを進めています。両株主会社のDNAと伝統を重んじつつも、当社らしい「MISIの力」を一丸となって発揮し、新たな価値を創造していきます。
インタビュー風景
皆さんとても和やかな雰囲気でお話をお聞かせくださいました!
-【講初様】私自身は、~2023年3月末まで、一部デジタル分野での人材育成に関する整理を担当していました。2023年4月からは人材育成の仕事からは外れ、人事処遇制度に関わる仕事をしています。
当社の人材育成は、「人事評価を通じて、自身の強み・弱みを明らかにし、評価フィードバックを起点に、より効果的・効率的な各人の能力開発を行うこと」を柱としており、人事処遇制度とは密接に関係しています。
-【圓句様】2023年度入社の圓句と申します。私は現在自動車鋼材を扱う部門で営業を担当しています。実際に新入社員としてユースフルさんの研修やeラーニングを受講しました。普段からYouTubeチャンネルも視聴しています!
人材教育の課題と講座導入のきっかけ
Q.「ユースフル ビジネス」導入前、人材教育における課題はどのようなものがありましたか?
-【山林様】当社が最も大切にする財産は、『人材』です。鉄鋼総合商社として高度な機能を発揮し、高い付加価値を創出して競争力を向上するために、『高度な専門性に加え、グローバルな視野・幅広い知見やビジネスをトータルに構築できる総合力を備えた経営者人材の育成』を目標としています。
この考え方に基づき、当社では、入社10 年程度でさまざまな経験を積むことを人材育成の柱として、部を跨ぐ異動や事業会社派遣、海外経験などを積極的に推進し、社員一人ひとりの能力・パフォーマンスを高めています。
コロナ禍を経て当社を取り巻くビジネス環境はますます高度化・複雑化し、ITやDXといったデジタルも加味した新しい価値に対応できる教育機会提供の必要性がさらに高まっています。
これらの環境変化に対応できる知識・スキル・経験をスピード感を持って教育するために、会社が職掌や年次等の属性に応じた一律的な育成機会を提供するだけでなく、社員一人ひとりが強い意志をもって、自ら何を学ぶ必要があるかを問い続けるとともに、会社として自律的に学び、成長をより一層促すことが直近の課題であると考えています。
Q.今回、Microsoft Officeツールの講座導入または研修を実施したのはなぜですか?
-【山林様】人材育成に対する当社の基本的な考え方については先ほどお話しした通りですが、中でもIT/DXについては、昨今のビジネス環境の高度化・複雑化に対応する形で、「便利で付加価値の高いソリューションの提供」や「自動化・省力化による効率的・効果的な業務の推進」に向け、全社員が必要な時に適切な手法でIT・デジタル技術を使いこなせるようにすることが不可欠です。
そのため、日々の業務の中から、デジタルを活用した新規事業・サービスの「気づき」、業務の自動化・効率化の「気づき」を持つことができるように、全社員が基本的な情報のITリテラシー身に付けることが重要だと考え、新入社員研修でMicrosoft Officeツール講座をお願いすることとしました。
インタビューの裏側
アットホームな雰囲気で、インタビュー実施要領の確認が行われていました!
「ユースフル ビジネス」について
Q.ユースフルを知ったきっかけは何ですか?
-【講初様】端的に申し上げると、お取引先様からの紹介ですね。
元々、私自身エクセルやパワーポイントの技術を手軽に学べるものはないかと思い、Youtube検索してユースフルや長内さんを存じ上げていたこと、さらに長内さんが伊藤忠商事出身で一度お話をお伺いした際に意気投合したことがきっかけでした。
Q.ユースフル ビジネス 導入の決め手、他社との違いはどのような点ですか?
-【講初様】最終的な決め手は、長内さん自身が商社業務に精通しており、なおかつ新入社員とも比較的年齢が近いため、そういった観点から研修が新入社員にも入ってきやすいのではないか、学習効果が高いのではないかと考えていました。
伊藤忠丸紅鉄鋼様との新入社員研修スケジュール
ユースフルからのコメント
伊藤忠丸紅鉄鋼様に提供した新入社員Excel研修ロードマップ(上図)のポイントは、大きく2つです。
- 入社前にeラーニングによる基礎教育ならびに修了テストを実施しておくことで、新入社員個々人のスキルレベルを把握でき、全体の基礎リテラシーを底上げした上で研修期間を迎えられる。
- Excelが実務でどのように扱われるかを現場で体感した配属後にフォローアップ研修を開催することで、より自分ごととして研修に臨むことができ、実施効果が高まる。
そして、ユースフルの「個社研修 × 動画教育」はここが違う!
- 研修前|弊社指定の「YouTube動画(無料)」を事前に視聴することにより、受講者ごとに異なるスキルレベルを一定水準まで引き上げた状態で研修に臨める。
- 研修当日|登壇者の講義と解説動画がシームレスに切り替わることで、長時間受講も苦にならない研修体験を演出。
- 研修後|研修を"やって終わり"ではなく、継続的な学びの場として1日10分でスキルが身につく「リスキリング習慣化講座(無料)」をご用意。
ユースフルでは、法人研修を「スキルが身に付く場」ではなく、社員の皆さまが「学び続けるきっかけの場」として捉え、研修当日に留まらない学習体験を提供して参ります。
受講者様の声
実際に研修を受けられた感想を教えてください。
-【圓句様】4月に新入社員全員で受けた対面研修において、これからどのようなスキルセットが必要になってくるか、その中でもおさえておくべきExcelやPowerPointといったツールの重要性を教えてもらったことを覚えています。実際に、いざ配属されてからというもの、高い頻度でExcelとPowerPointを使っています。
配属後まもない頃は空き時間もあったので、eラーニングの受講を進めていきました。1本1本の動画が5分程度で構成されていたので、自分の興味のあるところから順番にインプットできました。
こうして研修やeラーニングで早い段階からスキルを身に付けられたおかげで、たとえば先輩から「これやっておいて」と渡されたExcel資料の数式も、しっかり意味や使い方を理解した状態で業務に取り組めました。
さらに基礎的なところでは、たくさんのショートカットキーを覚えていたことが役に立っています。日々のルーティンワークにかかる時間がものすごく短縮化され、頭を使って考えるべき他の仕事や業務の振り返りに時間を割くことができました。
さすがは営業マン、取材中も常に笑顔を絶やさない圓句さん(写真右)でした!
学んだスキルを活かして工夫されていることなどはありますか?
-【圓句様】先輩から渡された資料を修正するだけでなく、最近は目的や課題だけが伝えられて、それに沿った資料をイチから作るというタスクも増えてきました。そんなときに「あの数式(機能)を使えば良いんだ」と、自分の中でしっかり研修内容と紐づけられるようになったと感じます。
そして、従来の資料や帳票よりもっと便利なものにしようという気概で仕事に取り組んでいます。こっちの方が見やすいかな、などと考えたりするときに、研修で学んだエッセンスがちゃんと身に付いてるなと実感します。
社員研修のお取り組みについて
Q.普段、どのように人材育成やスキルアップに関する情報収集をしていますか?
-【山林様】当社の研修体系は、大別すると研修カテゴリーとして、
- キャリアイベント(入社、異動、役職への登用時等)に応じて、必要となる知識・スキル・マインドを醸成する基礎研修
- 自身の育成課題や業務上必要な知識を自発的に身に着ける自律型研修
- その時々の経営戦略・事業戦略に応じて、必要となるリーダーシップや専門的なスキルを開発する課題対応型研修
の3つに分類していています。 その中でも弊社の設立背景からくるユニークな研修をご紹介すると、両株主である伊藤忠商事・丸紅との社内合同研修があります。研修そのものでの学びはもちろんのこと、伊藤忠商事・丸紅とのネットワーク構築という観点でも非常に重要だと捉え、入社から10年で計4回程度参加することになります。
また、私たち自身もそのネットワークを最大限活用し、伊藤忠商事や丸紅などの広いネットワークを活用しながら、日々情報収集しています。
2023年度は、先ほど申し上げた人材育成課題や関係各所からの情報収集を基に、色々な取り組みを強化しています。
例えば、ビジネススクール派遣です。
会社の発展に貢献できる経営者人材の育成を目的として、最先端かつ高度な経営知識・スキルを習得するために、国内外の短期ビジネススクールに派遣を強化しています。 社員は、高い真剣度・緊張感の中で他社参加者と議論を交わす「他流試合」を経験することで、世界に通用するビジネスマインドを醸成し、良質な人的ネットワークを構築します。派遣先の拡充を図りながら、課長以上の全役職者の派遣を目指しています。
また、スキル・目的別研修です。
本研修は、画一的に受講する研修ではなく、個々の自律的な成長の支援を目的とし、主体的に受講する研修です。主体的にキャリア形成を行うためには、組織が期待する役割との整合性を持つことが大切です。 自分がやりたいこと(Will)、自分ができること(Can)、自分がしなければならないこと(Must)を把握し、業務上の必要性や個人の能力開発課題を上司とすり合わせた上で、80以上の幅広い講座からOff-JTでの能力開発を行っています。
Q.講座導入・研修実施時は、どのように社内へ通達され対象者を選定されますか?
-【山林様】入社後は、1カ月程度の新入社員研修を行いますが、まずは、新入社員研修の中で、長内さんから基調講演を頂いきました。
こちらでまずはマインドセットを図り、5~6月の現場に配属されて、実務に少しづつなれてきた7~8月のタイミングで、Microsoft Officeツールの研修を入れている感じです。
実務の中で生じる課題は、先輩社員に聞いてもらうことが基本的な考え方ですが、その中でもMicrosoft Officeツールに関する問題は定期的な研修機会を通じてスキルアップしてもらうイメージです。
全く別の話ですが、当社では情報リテラシー強化の一環で、ITパスポート試験合格を昇格要件の一部に組み込んでおり、そういった点もマインドセットに上手く寄与しているかもしれません。
今後の展望と読者へのメッセージ
Q.今後、御社内でどのような社員教育体制を整備したいですか?
-【山林様】エクセルだけでなくノーコード、ローコードツール具体的には、Power Automate、PowerBI、PowerQuery、Kintoneなどについても研修を拡大させたいと考えています。
社内でもデジタル戦略室やIT推進部が中心となって、BPR Cupと名うって、自律型のBPR活動に取り組んでおり、その中でも学ぶ機会があります。ただ、全社でのイベントであり、年二回とタイミングが限定されていることもあるので、時期を選ばず、各々が「学びたい」、と思ったときに、学べる環境を整備していきたいと思います。
これはIT/デジタル関係でなく、他の学びも同様で、個人の学びたいという意欲を最大限支援していきたいと考えています。
Q.最後に、人材育成に関わるすべての方へメッセージをお願いします!
-【山林様】自分自身も時に混乱するのですが、人材育成=研修とならない様に気をつけたいと考えています。
人材育成は、将来ビジョンやミッションなど会社が向かっていく姿、その時にどんな人材が、どれだけ必要なのか?そこに近づけるために何が、どの様な手段で育成が必要か?というフレームワークで検討するべきと考えています。
故に、研修のみに焦点を当てるのでなく、日常の業務や仕事のアサイメントからの学びも重要で、これを支援する制度構築や運用の両輪で検討したいですね。
-本日は貴社独自の先進的なIT人材教育のお取り組みまで、本当に貴重なお話をいただきありがとうございました!
※掲載内容は取材当時(2024年2月)のものです。
ユースフルでは、Microsoft×AI領域の実務活用に長けたコンサルタントチームが、貴社の課題や状況にあわせて最適な研修をご提案しております。実施可否が決定していなくても構いませんので、お気軽にご相談ください。