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ChatGPT 使い方 応用編|脱・初心者を目指す人が知るべき「API」の基礎知識

昨今のAI技術の発展には目覚ましいものがあり、特にビジネス環境においてその影響は計り知れません。「ChatGPT」のような生成AIツールがもたらすイノベーションは、業務の効率化はもちろん、新たなビジネスモデルの創出を促しています。

このような情勢の中、特定のサービスやプロダクトをインターネットで検索してみると、AIが組み込まれたサービスに出会うことがあります。最近創られた新しいサービスの裏側には、ChatGPTの技術が活かされていることが本当に多いのです。

そこで本記事では、AIの技術をどのように様々なサービスに活用しているのか、そのからくりをご紹介します。
具体的には、AIのような要素技術を自社のシステムやサービスに転用するための「APIApplication Programing Interface)」という仕組みについて学んでいきます。このAPIが、オリジナルのサービスを作る上で必要不可欠なパーツになってくるのです。

APIなんて初めて聞くし難しそうと思われた方にとってもわかりやすく解説し、具体的にChatGPTのAPIを入手する方法についても触れていきますので、せひ皆さんの日々の業務に落とし込むことをイメージしながら読み進めてみてください。

↓本記事の内容を動画でもご覧いただけます↓

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目次[非表示]

  1. 1.ChatGPT研修|API概論
    1. 1.1.APIってなに?
    2. 1.2.APIのメリット
  2. 2.ChatGPT研修|APIを入手するには?
    1. 2.1.具体的な入手方法
    2. 2.2.APIの課金体系
  3. 3.まとめ 

ChatGPT研修|API概論

APIってなに?

APIをざっくり説明すると、アプリを作る時に他のサービスから機能を借りてくることができるという、とても便利な仕組みです。これでもまだイメージしづらいと思いますが、皆さんも必ずこのAPIの恩恵を日常の中で受けています。

皆さんは「食べログ」というサービスをご存知でしょうか。
食べログといえば、携帯のアプリでレストランについて調べることができるサイトで、メニューの写真や口コミを見たりすることで、このお店に行くかどうかを決めているかと思います。

では、いざそのお店行ってみようとなったとき、まずは住所を調べますよね。
食べログのページを下へスクロールすると、お店の所在地とともに「Googleマップ」が載っています。住所だけでなく実際の位置情報を地図上で確認できるのはとてもラクだし便利です。

......ただよく考えてみると、食べログはGoogleが運営しているサービスではないのに、なぜGoogleマップを使えるのでしょうか。この答えが、今回皆さんにご紹介する「API」というわけです。


APIのメリット

前述の事例は、Googleがマップの機能を他の会社やサービスにも使えるように公開し、それを食べログの運営会社が借りることによって成り立っています。食べログのサービスに組み込むことにより、食べログのサイト内でGoogleマップの機能が使えるようになっているのです。

たしかに食べログの本質はレストランの"位置情報"を提供することではないので、食べログ側で一から位置情報や地図のサービスを作るよりも、すでに存在しているGoogleの機能を使うことができれば開発がすごくラクになります。

この「ラクになる」というのがなによりのポイントであり、皆さん自身で一から作るよりも、すでに完成しているものをそのまま活用してしまえばOK!という考え方が、API活用の基本思想です。

……このイメージを"スーパーのお惣菜"に例えてしまえば、APIという仕組みがさらにとっつきやすく思えてきます。すでに作られたものを買ってきて、そのままお皿に並べて食べる。これだけでいいのです。ラクチンですよね。

ChatGPTをはじめとしたAIサービスでも、同じことが言えます。
AIサービスを作る上では必ず、裏側にデータを仕込んでトレーニングさせなければなりません。私たちのような一般人がそういった大量のデータを一から集めるのは気の遠くなるほど膨大な工数がかかります。
こんなとき、あらかじめセットされているAI技術をそのまま皆さん自身のサービスに組み込むことができる。これがAIのAPIを使うなによりのメリットなのです。


ChatGPT研修|APIを入手するには?

それではここから、実際にAPIを取得してみましょう。作業自体は難しくなく、簡単なステップで済みます。

具体的な入手方法

①Webブラウザで「OpenAI overview」と検索する。
  ↓
②ヒットした「OpenAI overview」のサイトにアクセスする。

  ↓
③開かれたページの上部にある「ログイン」をクリックし、普段ChatGPTにサインインしているIDとパスワードを使ってログインする。

↓ここまでのステップで、下記のページが表示されます↓

※収録時点の操作画面と実際のWEBサイトUIが異なる場合があります。

④「Personal」→「View API keys」にアクセスする。
  ↓
⑤「Create ne secret key」をクリックする。
  ↓
⑥生成されたAPIキーをコピーして取得完了!

コピーしたAPIキーは、皆さんが普段使っているメモ帳やTeamsの個人チャットなどに貼り付けておきましょう。それと同時に、作成したAPIキーは絶対に他の人に見せない、そしてWebサイトに公開しないように注意してください

APIによりオリジナルのサービスを作ることはできる一方で、このAPIは使われれば使われると課金が発生する仕組みになっています。万が一悪意のある誰かに皆さんのAPIを盗まれ、それをベースにサービスが作られてしまうと、皆さんへの請求金額がどんどん肥大してしまうのです。

APIの課金体系

APIキーのページには、過去作成したものを含めて取得したキーがリスト形式で表示されます。
対象のキーが、①いつ作られ、②最後に使われたのはいつか を確認できます。また、使わないキーは削除できます。

OpenAIのAPIには無料利用枠が用意されており、作成してから3ヶ月間は18ドル分を無料で使うことができるようになっています。
この無料利用枠の利用状況は、「ORGANIZATION」→「Usage」で確認できます。

収録時点では約1ヶ月間でそこそこAPIを使った印象があるものの、約2ドル分しか消化していないようでした。少なくとも個人利用の範囲であれば、無料利用枠だけでも十分なやり取りを行うことができます。

このドル換算の利用料は、チャットボットなど該当のAIサービスが生成した文字数=「トークンの数」に応じて課金されます。無料利用枠がどれくらい消費されているかを逐一確認しながら、APIを活用してみてください。

また無料利用枠を過ぎたあとでも月額の利用量制限を設定できます。
API使いすぎないような上限値をカスタマイズできるので、安心してAPI連携を楽しんでいきましょう!


いただければな、というふうに思います。ということで、今回はとりあえずこのAPIキーズというところで、皆さん自身のシークレット機というのを取得して、それを安全に保管する、というアクションまでできていればOKです。


まとめ 

いかがでしたか?
今回はAPIをテーマに、そもそもAPIとはなにか、ChatGPTのAPIキーをどのように取得するかについて理解を深めていただきました。
これから生成AIを使い倒していくために必須の概念ですので、改めて「API=スーパーのお惣菜」とイメージしながら、まずはAPIと仲良くなるところから始めていきましょう。

また、今回取得したAPIキーによってどんなことが実現し、日常の業務でどう使えば良いかまで深堀って理解することが重要です。

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片岡 駿人|Kataoka Hayato
片岡 駿人|Kataoka Hayato
ユースフル㈱執行役員COO 兼 法人事業統括。慶應義塾大学文学部卒。前職は製造業界にて事業企画・マーケティング職に従事。ユースフルでは、法人向けIT実務研修・経営支援事業の立ち上げとグロースを担当。本職の傍ら、20万人以上登録のITスキルメディアを個人運営。企業研修への登壇実績、ならびに関連著書多数。

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