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ChatGPTが間違った回答を出す理由とは?対処法も

人工知能(AI)技術の進歩により、ChatGPTをはじめとする大規模言語モデルが私たちの日常生活やビジネスシーンに浸透しつつあります。
これらのAIは多くの場面で驚くほど正確な情報や洞察を提供してくれますが、完璧ではありません。
時として誤った回答をすることもあれば、使用に際して注意が必要な場面もあります。
本記事では、AIが間違いを犯す理由と、ChatGPTに聞くべきではない質問のタイプについて詳しく解説します。


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目次[非表示]

  1. 1.AIが回答を間違えてしまう理由
    1. 1.1.学習したデータに間違いがあるため
    2. 1.2.質問の仕方が曖昧なため
    3. 1.3.AIは文字の並びにある意味を理解していないため
    4. 1.4.学習内容が最新のデータではないため
  2. 2.ChatGPTに聞いてはいけない質問
    1. 2.1.課題の答え
    2. 2.2.柔軟な思考が必要・論理的でない質問
    3. 2.3.詳しいヒアリングが必要な内容
    4. 2.4.法に触れる内容
    5. 2.5.プライバシーにかかわる内容
  3. 3.まとめ

AIが回答を間違えてしまう理由

人工知能(AI)技術の進歩は目覚ましいものがありますが、依然として完璧ではありません。
AIが回答を間違えてしまう理由には、いくつかの要因があります。
本稿では、その主な理由を詳しく解説していきます。

学習したデータに間違いがあるため

AIの回答精度は、学習データの質に大きく依存します。
AIはインターネット上の膨大なデータを学習していますが、そのデータには誤情報も含まれています。
AIは学習したデータを基に回答を生成するため、データに誤りがあれば、それがそのまま出力に反映されてしまいます。

AIには、学習データの正確性を独自に判断する能力が十分ではありません。
そのため、誤った情報をも正しいものとして処理し、結果として不正確な回答を生成することがあります。

質問の仕方が曖昧なため

AIの回答精度は、入力される質問の明確さにも大きく左右されます。
質問が曖昧であったり、不明確な点が多い場合、AIは質問の意図を正確に理解できず、的外れな回答をしてしまう可能性があります。

人間同士のコミュニケーションでも、質問が曖昧だと適切な回答を得ることは難しくなります。
AIとのやり取りにおいても同様で、より正確な回答を得るためには、5W1H(いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのように)を意識し、具体的かつ明確な質問を心がけることが重要です。

AIは文字の並びにある意味を理解していないため

AIは、人間のように言語の深い意味や文脈を完全に理解しているわけではありません。
AIは統計的なパターンや規則性を学習していますが、言葉の持つ微妙なニュアンスや文化的背景を十分に把握できていない場合があります。

例えば、対義語や比喩表現、皮肉などの理解が不十分であることがあり、そのため文脈に沿った適切な回答ができないことがあります。
これは、AIが文字の並びや統計的な関係性は理解できても、その背後にある概念や意味を完全には把握できていないことに起因します。


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AI vs. 教科書が読めない子どもたち 新井 紀子 (著)

AIが文字の意味を深く理解できない理由を知ることが出来ます。
文系の筆者でも理解できる容易な表現で書かれているため、非常に読みやすいです。


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学習内容が最新のデータではないため

AIの知識は、学習データの更新頻度に依存します。
多くのAIモデルは、定期的に更新されるものの、リアルタイムで最新情報を取り込むわけではありません。
そのため、学習データの更新から時間が経過していると、最新の情報や出来事を反映していない回答をすることがあります。

例えば、ChatGPTなどの大規模言語モデルは、特定の時点までのデータで学習を終えているため、それ以降の出来事や情報については回答できません。
AIを利用する際は、この点を考慮し、必要に応じて最新情報との照合を行うことが重要です。


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ChatGPTに聞いてはいけない質問

ChatGPTは多くの場面で有用なツールですが、適切に使用することが重要です。
以下に、ChatGPTに聞くべきではない質問のタイプとその理由を説明します。

課題の答え

学習課題や宿題の答えを直接ChatGPTに聞くことは避けるべきです。
これは単に倫理的な問題だけでなく、教育的観点からも適切ではありません。
課題の目的は、学習者自身が考え、理解を深めることにあります。
AIに頼ることで、重要な学習プロセスを省略してしまう危険性があります。

ただし、ChatGPTを学習の補助ツールとして活用することは可能です。
例えば、課題の解き方のヒントを得たり、理解が難しい概念の説明を求めたりするなど、学習プロセスを支援する形での利用は有益でしょう。

柔軟な思考が必要・論理的でない質問

ChatGPTは、学習したデータに基づいて回答を生成します。
そのため、高度な創造性や柔軟な思考を必要とする質問、あるいは論理的でない質問に対しては、適切に対応できない場合があります。

人間の強みである直感や創造性を活かすべき場面では、AIに頼るのではなく、自身の思考力を磨くことが重要です。
ブレインストーミングや創造的な問題解決などは、人間が主体的に取り組むべき領域です。

詳しいヒアリングが必要な内容

ChatGPTは、与えられた情報に基づいて回答を生成しますが、人間のように対話を通じて詳細な情報を引き出す能力には限界があります。
特に、個別の状況や背景に深く依存する質問に対しては、適切な回答を提供できない可能性があります。

例えば、キャリアカウンセリングや健康相談など、個人の詳細な状況を理解する必要がある場合は、専門家による直接のヒアリングが不可欠です。
ChatGPTはあくまで一般的な情報提供や初期段階でのガイダンスに留めるべきでしょう。

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法に触れる内容

違法行為や犯罪に関連する質問をChatGPTに投げかけることは、絶対に避けるべきです。
AIは法的・倫理的な判断を適切に行えるわけではなく、また違法行為を助長する目的で設計されているわけでもありません。

例えば、違法薬物の製造方法や、著作権を侵害するコンテンツの入手方法などを尋ねることは、法的リスクを伴うだけでなく、社会的にも大きな問題を引き起こす可能性があります。

プライバシーにかかわる内容

個人情報やプライバシーに関わる質問をChatGPTにすることも避けるべきです。
AIは機密性の高い情報を適切に管理する能力がなく、また個人情報保護の観点からも問題があるためです。

例えば、特定の個人の連絡先や住所などの情報をAIに尋ねることは、プライバシー侵害につながる可能性があります。
また、自身の個人情報をAIに入力することも、情報セキュリティの観点から推奨されません。

まとめ

AIは日々進化を続けていますが、その使用には慎重さと適切な判断が求められます。
AIが間違いを犯す主な理由として、学習データの質、質問の曖昧さ、言語理解の限界、データの更新頻度などが挙げられます。
これらを理解することで、AIの回答をより適切に解釈し、活用することができるでしょう。

また、ChatGPTのような対話型AIに対しては、課題の直接的な回答、高度な創造性を要する質問、詳細なヒアリングが必要な内容、法的・倫理的に問題のある質問、個人情報に関わる内容など、聞くべきではない質問があることを認識しておくことが重要です。

AIは強力なツールですが、それはあくまで補助的な役割に留まります。
最終的な判断や責任は人間にあることを忘れず、AIの特性と限界を理解した上で適切に活用することが、ビジネスや日常生活においてAIを最大限に活かす鍵となるでしょう。

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片岡 駿人|Kataoka Hayato
片岡 駿人|Kataoka Hayato
ユースフル㈱執行役員COO 兼 法人事業統括。慶應義塾大学文学部卒。前職は製造業界にて事業企画・マーケティング職に従事。ユースフルでは、法人向けIT実務研修・経営支援事業の立ち上げとグロースを担当。本職の傍ら、20万人以上登録のITスキルメディアを個人運営。企業研修への登壇実績、ならびに関連著書多数。

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